両神山から辺見尾根を歩く(三合落まで)

両神山から辺見尾根 藪岩

記録:2020年12月5~6日
距離:22.6km(5日:7.6㎞、6日:15km)
時間:13時間(25日:3時間20分、26日:9時間40分)
累積標高:1952m


狩倉尾根、梵天尾根から秩父御岳山、と続き3週間連続で両神山エリアのマイナールート

今回は山行計画のストックの中でも、歩きたいルート上位の辺見尾根
何となく勢いで決行した感はあるが、ずっと温めてきたので情報収集は万全

コースは1日目に日向大谷から両神山へのんびりハイク、清滝小屋に1泊して2日目に辺見尾根を歩く
計画としては四阿屋山を経て薬師の湯をゴールとしていたが、師走に入り陽が短くなってきているので時間の制約あり
段階的に、瞽女ヶ岳13時、三合落岳15時を過ぎたら、そこから下山としてエスケープルートも準備
目標は日没時間の16時30分四阿屋山到着、その後はヘッデン覚悟の下山とした

結果的には目標の15時前に三合落に到着できたものの、思案した結果、安全を取って下山した
(三合落から先は一度歩いたことのあるルートということが大きいが)

先週歩いた梵天尾根もバリルートではあるが、それほど難しいルートではなかった
今回の辺見尾根は難所続きのハードコース、下準備のお陰もあって想像以上ということはなかったが、ほぼ想像通りに歩きごたえのあるルートだった

特に危険と感じた場所は、
・逸見ヶ岳(辺見岳)直下ルンゼの登り ※下りの時は難度は更に高くなりそう
・逸見ヶ岳の先、岩の裂け目 ※北方向の迂回路が見つかれば問題ない
・さらにその先の崖の通過。迂回路も足場脆く要注意
・P1199からの下り。ここはルート選択を間違えていたか?
・煤ノ山と三合落の間の岩稜帯の痩せ尾根、特に岩稜帯への最初の登り
・三合落直下の急斜面の下り
他にも痩せ尾根、岩稜帯、急斜面の下りなど、ちょっとした油断で大怪我になりそうな箇所、岩場の通過も状況判断に迷うところも多い

事前の情報収集に助けられた部分が多く、初見で地図のみの情報だけだったらもっと苦労していただろう
季節的な要素として藪漕ぎはだいぶラクだった反面、下り斜面の積もった落ち葉に難儀した

また、三合落からの下りの途中850mあたりの地点で、西側の尾根の下(50mくらいは下がったところか?)走り去っていく熊を目撃
今回も行程中は熊鈴の携帯と、ラジオの音量MAXで熊対策

両神山から三合落までの未踏区間は歩けたが、心残りはやはり最後まで歩き通せないかったこと
自分の足だと12時間は必要、半ば予想通りの結果で師走の日照時間だと時間が足りない
今回は時間の関係で三合落からの下山としたが、ルート難度としては四阿屋山まで歩き通した方がラクだと思う
同じコースを歩くとすれば10月下旬から11月上旬くらいはベストか?
折を見て再チャレンジも考えたい

コースタイム

【5日】
日向大谷口バス停10:00-10:04民宿両神山荘-10:32会所-11:20両神八海山-11:44弘法之井戸-12:02清滝小屋12:39-12:47鈴が坂-13:18両神神社-13:38両神山14:29-14:44両神神社-15:10鈴が坂-15:15清滝小屋
【6日】
清滝小屋6:30-7:02三笠山-7:24エビヅルの頭-8:44逸見ヶ岳北峰-8:57逸見ヶ岳-11:53大谷峠-12:01大谷山-12:21瞽女ヶ岳12:41-14:58三合落岳15:16-16:35両見山-17:32日蔭バス停

1日目:日向大谷から両神山、清滝小屋泊

いつもよりだいぶ遅めに自宅を出発し、9時に道の駅 薬師の湯に到着。車を停めて9時13分の薬師の湯発のバスで日向大谷へ向かう
ちなみに日曜日ということもあり、日向大谷の駐車場は10時前で有料駐車場含め満車状態

10時、日向大谷登山口をスタート
先週と同じルートを歩くが、今回は清滝小屋泊で時間に余裕もあるのでのんびりと歩く
30分ほどで会所に到着、この日も12月とはいえ温かくフリースを脱ぎ、長袖Tシャツ1枚になる
会所からは登山道らしい登りが始まる。両神神社への参道ということもありルート脇に点在する仏像をみながら清滝小屋へ

会所から45分ほどで、両神八海山(山と名付くがピークではない)、さらにそこから30分ほどで弘法之井戸
弘法之井戸で小屋泊用に給水。後から分かるが清滝小屋の裏にも水場があったので、ここで給水する必要はなかった

12時30分、泊地の清滝小屋に到着。遅めの昼食を取った後は、清滝小屋に荷物を下ろして軽装で両神山を目指す
清滝小屋を出発してすぐ、小屋裏の岩窟からクサリが下がっているのに初めて気づいた。時間もあるので登ってみることに10m程か、2段のクサリを登ってみると石仏が鎮座。慶應2年と彫られているので154年前のものらしい

岩窟で寄り道した後は、鈴が坂、その後の急登を登り両神神社へ
社は二つあり手前に両神神社本社、その少し先に両神御嶽神社。安全登山を祈願して山頂へ進む
両神神社を過ぎ、再びのんびり30分ほど歩く
13時40分、両神山の山頂に到着

時間が遅いこともあり山頂に人は少ない。今回も好天に恵まれのんびりと景色を楽しむ
先週歩いた梵天尾根、明日歩く辺見尾根、奥秩父の山々の展望と、先週は雲に隠れ見ることのできなかった富士山もお目見え
たっぷりと展望を楽しんで14時30分近く、帰りのバスの時刻にあわせてか、山頂に残っている人も次々と下山しだす。何となく他の人に合わせるように山頂を後にし本日の泊地、清滝小屋に戻る

清滝小屋に戻った後は夕飯まで暇つぶし
16時頃には暗くなり始めたので小屋裏のベンチで夕食、メニューはビールとカレー
17時を過ぎると陽も沈み、外はだいぶ寒い。小屋に戻ってシュラフに潜り込み、本を読みながらしばらくゴロゴロしているといつの間にか寝落ちしていた
だいぶ早い時間に寝たせいか夜半に目を覚ます。寒いのを我慢して小屋の外に出てみると木々の合間からキレイな星空、明日の天気も期待できそうだ

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