奥秩父主脈縦走路① 雲取山から雁坂峠を歩く

埼玉県境

記録:2015年8月22日~23日/1泊2日
距離:約26km(46.5㎞)
時間:約10時間(5時間、11.5時間)
※()内は、山行全体の数字


東京・山梨・埼玉の三県境の雲取山から、山梨・長野・埼玉の三県境までの区間の前半約26㎞
雁坂峠から雲取山までを途中、笠取小屋のテン泊を挟み2日で歩く
スタートを雁坂峠としたのはバスの時刻表の関係、帰りのバスの本数が少なく、終バスも早い、下山が遅れてバスに乗り遅れると悲惨な状況になる

県境ルートのこの区間、山間エリとしては一番歩いていて楽しい区間だと思う
ルートは明瞭で分かりやすいし、他の奥秩父のエリアと比べるとアップダウンが緩やかで歩きやすい
途中の水場も多いので荷物も軽くできるし、途中には笠取小屋、将監小屋とちょうどよい場所に山小屋がある
何より展望の良いピークが随所にある

注意点としては、縦走路は中盤の将監峠から飛龍山の間は県境を通らず南(東京)側を巻いて通っている
県境上には大常木山と竜喰山があり、こちらを歩くには正規のルートを外れ、痩せ尾根、岩場を越えていく必要があるので注意が必要

1日目 雁坂峠から笠取小屋、天気良好の快適ハイク

早朝自宅を出発し8時過ぎに塩山駅到着、駅では西沢渓谷行きのバスを待つ人が列を作っている
満員バスで約1時間15分、西沢渓谷で下車、他に降りる人はなく、殆ど甲武信ヶ岳へ登る人たちなのだろう

西沢渓谷でバスを下車した後、しばらく車道を進む

この日のスタートは雁坂峠登山口から、最初は舗装路を進む
途中の車道からは左手には雁坂トンネルの山梨側入口、正面は雁坂峠と、右手はおそらく水晶山だろう、これから歩く尾根が見える
50分ほどで沓切沢橋に到着し舗装路はここまで、沓切沢橋を渡ると登山道が始まる。
歩きやすい登山道、途中で沢筋のルートに降りる分岐があり、峠沢を渡渉でし右岸側へ、この先はしばらく右手に沢を見ながら進む
木洩れ日が気持ちいい…が、むし暑い。途中、井戸の沢、冷たい水を浴びてさっぱりし、ちょうど良いのでここで昼食休憩

渡渉地点、しばらく沢筋を歩く、涼しくていい

井戸の沢を出発し、ここから雁坂峠までは登りが続く。樹林帯を黙々と登ると、だんだん木々がまばらになってくる。振り返れば富士山の山頂が雲の上に顔を出して見える
井戸の沢を登ること1時間、雁坂峠に到着。「日本三大峠」の一つ、古くは「秩父往還」として武蔵と甲斐の国を繋ぐ要衝だった場所
機会があれば秩父往還、熊谷から甲府も歩き通してみたい

「日本三大峠」のひとつ雁坂峠

雁坂峠からは、埼玉と山梨の県境、奥秩父主脈縦走路に入る。
小休止の後、次の目的地の水晶山に向けて出発、少々雲が出始めてしまったが気持ちのいい稜線、樹林帯に入ると水晶山の山頂までの登り、30分ほどで山頂に到着

雁坂峠から奥秩父縦走路を一望、先には進行方向には水晶山
水晶山

次は古札山へ、巻き道ルートもあるが迷わず山頂へ登り返し、水晶山から20分ほどで古札山に到着
古礼山は、南方は視界が開けていて展望良好、午後から出始めた雲が厚くなり始めてきたのが残念。山頂から少し進むと開けた場所に休憩用のベンチもあり、ここでビバークできたら最高だろうというロケーション

古礼山
南側に展望が開ける

古礼山から先に進み、途中、雁峠の開けた場所が視界に入ってくる。さらに進むと燕山。ルートの左側の少し盛り上がったところが山頂なので、意識しなければうっかり通りすぎてしまいそう

燕山、ルート左手にあり目立たない山頂
雁峠、正面には笠取山
小さな分水嶺

後は本日の宿泊地、笠取小屋まで下り雁峠、少し先に雁峠山荘がある。殆ど廃墟で立ち入り禁止
さらに進み「小さな分水嶺」、ここで降った雨が、山梨の富士川、東京の多摩川、埼玉の荒川となっていく…とか
分水嶺から歩道を10分ほど進み、本日のゴールである笠取小屋に到着
さっさとツェルトを張って夕食までのんびりとした時間を過ごし、明日の後半戦に備える

笠取小屋に到着、この時も軽量化重視でツェルト泊

2日目 雨の後半戦、笠取小屋から雲取小屋

2日目の夜明け前、3時すぎには目を覚まし出発の準備。朝食を済ませツェルトから出ると、残念ながら外は雨がシトシト振っている
ツェルトは丸めてポリ袋、撤収が簡単なのがツェルトのいいところ。
まだうす暗い4時には笠取小屋を出発、まずは笠取山へ。
明るくなり始めるころには笠取山に到着するものの、天候は雨、展望は望めず。日の出を拝みたかったが、残念…

笠取山、日の出は雲の向こう…残念

シトシトと雨が降る中、先へ進む、雨よりも濡れた枝葉が煩わしい、天気が良ければ気持ちのいい森林浴なのだが…
途中、黒槐山があったのだが気付かずスルーしてしまったか?ところどころ岩場を越え、さらに先に進むと小さな山頂標識があり、唐松尾山に到着

唐松尾山、シャクナゲの濡れた枝葉でウェアはびっしょり

山ノ神土を過ぎ将監峠へ、ここで少しルートを外れ寄り道、防火帯に沿って進んでいくと将監小屋へ
天気が悪いせいか日曜にもかかわらず人の気配なし、小屋番さんが出てきてしばらく立ち話、この小屋番さんも数年前事故でお亡くなりならてしまった

将監小屋、今は無人小屋になっているらしいが…

コースに復帰、雨は霧雨程度まで弱まったもののコンディションが良くないので、県境のルートは諦め、巻き道になっている正規のルートを歩くことにする
(翌年、改めて歩くことになるので、その時の様子は後述する)

石垣で補強された登山道、歩きやすい

小休止の後、飛龍権現に向けて進む 、将監小屋からルートに復帰するまでは急登だが、その後は石垣で補強されていて、全体を通して整備された歩きやすいルート
ただ、ところどころ小さな崩落個所があるので注意
もくもくとあるくと禿岩への分岐、分岐から少し進むと禿岩。ここも天気が良ければキレイな景色が広がっているのだろう

禿岩、晴れていれば富士山、南アルプスの展望が広がるのだが
飛龍権現、飛龍山へは祠の左側から登っていく

禿岩から少し下ると飛龍権現、飛龍山へは祠の左側から登っていく。シャクナゲに囲まれたルートは濡れた枝葉でウェアがびしょびしょに
20分程度で飛龍山の山頂に到着、山頂からの展望はなし。
飛龍山そのまま直進すると下りの踏み後あり、急な下りで滑りやすいが15分程でルートに復帰

飛龍山、山梨百名山の記載あり

その後、北天のタル、狼平を過ぎて三条タルミに到着。ここまで将監小屋の小屋番さんを除いて全く人と会わなかった

雲取山から三条の湯へ向かうときはここから下る
雲取山への最後の急登にかかる前くらいで雨が止む、約250mの最後の登り、山頂の雲取山避難小屋が見えてくると山頂はもうすぐ
山頂についてまずは山梨百名山の山頂標識、避難小屋の横を抜けて少し進むと雲取山の山頂に到着

雲取山、雨は上がるが、雲に囲まれ展望なし

今回の奥秩父縦走路はここでゴール、避難小屋で遅めの昼食をすませ下山開始
鴨沢までの下山ルートは歩きなれた道、ピークを目指さず巻道ルートで楽して下る
17時30分、鴨沢バス停に到着、無事ゴール!
しかしバスは18時38分、1時間以上の待ち時間、待ち時間はバス停近くの食事処「木洩れ日。」でラーメンとビール

翌年の記録 和名倉山縦走で竜喰山から大常木山の県境を歩く

2016年5月4~5日で和名倉山に登る。2日目のルートで前回歩けなかった竜喰山から大常木山の区間を歩くことにした
将監峠から竜喰山へは破線ルート、飛龍山方面に少し進むと左手に鹿除けの柵があり、クマササの中に柵に向かって薄らとした踏み跡があるのでそこを登っていく
竜喰山の山頂は木々に囲まれ展望なし

竜喰山、ここから先は正規ルートではないので要注意!!

竜喰山から大常木山へは正規のルートではないがはっきりとした踏み跡あり。大常木山の手前から岩場の小ピークの繰り返し。脆い岩場、根付きの弱い木々があるので、手掛かり足掛かりに要注意!
大常木山山頂からは北方の展望良好。この日歩いてきた東仙波、カバアノ頭、その向こうに和名倉山が見渡せる

大常木山、山頂手前の岩場の登り
大常木山、好展望の山頂、手前がカバアノ頭、その奥のなだらかな山容が和名倉山

大常木山の先にも小ピークの繰り返しあり、岩場の小ピークを越えるとあとは正規ルートとの合流点までの下り。正規ルートからは前回歩いた道だが雨で展望を望めなかった禿岩、今回は南方向に展望が開け、奥多摩の山々、富士山、南アルプスの展望が広がる
やっぱり好天山行が一番と実感

禿岩からの展望、やっぱり山行は好天が一番!

ルートマップ

ヤマレコの山行記録
雁坂峠~雲取山 笠取小屋ツェルト泊/奥秩父主脈縦走路(2015年8月22日~23日)
和名倉山・竜喰山・大常木山 新緑の奥秩父縦走/秩父湖~丹波(2016年5月4~5日)

GPXファイルのダウンロードはこちら
奥秩父縦走路20150822
和名倉山縦走20160505
※ZIPファイルを解凍して下さい。GPXログは未加工のデータですので、ルートミスもそのままです。あくまでも参考レベルでご覧下さい。

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