記録:2020年11月13日
距離:24.4km
累積標高:1809m
時間:9時間(内休憩1時間)
今回は以前から歩いてみたかった群馬・埼玉・長野との三県境、三国山につながる松尾尾根の藪岩
信濃沢からの取付きからの最初の急登が一番の難所で、そこを越えてしまえば、藪のうるさいところはあるが、比較的歩きやすいルートだと思う
基本尾根通しに進めばいいので、尾根に乗った後は、ルートを間違えやすそうなところも1595m地点くらいか?(ここは右折側のルートへ進む)
バリルートも晩秋に入り木々は落葉、登山道は日差しが差して明るく、夏山シーズンなら苦労するであろう藪漕ぎもだいぶマイルドになっていた。難ルートに関わらずのんびりした山歩きを楽しめた
とはいえ、前半の尾根の片側は切り落ちた崖、登山者が少ないので踏み跡も薄く、脆い岩場の通過もあり、安易に踏み込んでいい山域ではない
まずは林道歩き、旧中津川林道を歩き信濃沢へ
早朝、まだ夜が明ける前に自宅を出発、
旧中津川林道(秩父市道大滝幹線17号線)を通り彩の国ふれあいの森へ
その先、未舗装になった道をさらに車で進み鎌倉沢橋まで。橋を渡った先に南天山登山口があり、5~6台程度の駐車場スペースがあるので、そこに車を停める
準備を済ませ7時スタート、5分ほど歩くと王冠キャンプ倶楽部、既に今シーズンの営業は終わっているようで利用者なし
キャンプ場を過ぎると、その先にゲートがあり、自動車はここまで
2016年の台風で通行止めとなり、昨年に規制解除になったものの、台風19号の影響で再び通行止め
長野県に抜ける唯一の道路なので、現在は県境を接しているものの県内から自動車で直接行くことはできなくなっている
林道を歩き、大山沢林道との分岐を過ぎると進行方向に松尾尾根が見えてくる。しばらく進むと信濃沢、スタートから40分ほど、未舗装の林道歩きはここまで
信濃沢で松尾尾根に取付き丸山へ
橋を渡って、まずは左、信濃沢側へ、50mほど進むと左手に斜面を上がる薄い踏み跡が見えたのでここから松尾尾根に取付く
ルートはかなり不明瞭、ところどころ薄っすらと見える踏み跡を辿って急登を登っていく
本来は北側を回り込んで登っていくようだが、そのまま登れそうだったので直登する。足元は緩く登りにくく、這うように登っていく
急登を登り切ると南側が切り落ちた崖のフチになっている尾根、ここからは基本、尾根通しに進む
岩あり、藪ありのコースだが、実際には右(北)側に踏み跡が薄っすらと見えるので、巻いて通過できるところもある。…が、折角なので尾根通しに登っていく
枝葉がうるさいものの、11月に入り、だいぶ落葉が進み藪漕ぎもラクになっている
ときどき、大きな岩にぶつかるが正面から通過可能
登りと、なだらか区間を繰り返し高度を上げていく
左は切り落ちた崖なので、木々が途切れると南西側の展望が開ける
進行方向にこんもりとした山容の丸山、遠くには十文字山に続く三国尾根が見える
途中、林業の名残か、古いワイヤーを越えて、さらに上ると平坦なルートに馬酔木のトンネル、尾根に沿って明瞭な踏み跡もあって歩きやすい区間
再び登り斜面を進んで丸山の山頂
10時、丸山1554mに到着
ここまで3時間弱、倒木に腰掛け最初の小休止。丸山は木々に囲まれ展望なし、持ってきた菓子パンでカロリー補給をして再スタート
丸山からはマイルドになった藪岩を進み三国山へ
丸山から一度下り、その先はなだらかな登り、踏み跡は不明瞭だが尾根通しに歩くのでルートは分かりやすい
20分ほどで1595m地点、ここは尾根が3方向に伸びているので要注意。松尾尾根でルートを間違えそうなところはここくらいか?
左に下り、正面と左に尾根が伸びている。見た感じ一番明瞭な右側の尾根に進む
この先もなだらかに登り、さらに20分ほどで1702m地点
小さなピークに、腰掛けるにはちょうど良さそうな岩、ここは左折して進む
しばらく進むと木々の切れ目から三国峠が見える、三国峠から左に尾根を登った先には小さく梓山無線中継所のアンテナも見える
少しだけシャクナゲ、馬酔木の藪、尾根通しを藪漕ぎしなくても南側に踏み跡がついていたが…何となく気分で中央突破してみる
藪を越えると、正面に立ち枯れたスズタケの登り斜面に出るので、上武県境へ合流する最後の登りになる
ここを登り切って松尾尾根はここまで、
右に進めば、上武県境を通って滝谷山方面へのバリルート
左に進めば、三国山への一般ルート
今回は三国山へ
三国山手前のピークに高天原/一本カラマツ/三国山と書かれた手書きの標識
後から調べたら「一本カラマツ」は、1985年の墜落事故の時に日航123便が引っ掛け先端が折れたカラマツのことらしい

11時30分、三国山1834mに到着
群馬・埼玉・長野の三県境、埼玉の県境で地上の三県境4ヵ所、三国山以外では、雲取山で東京・山梨、甲武信ヶ岳で山梨・長野、加須市で群馬・栃木に接している。ちなみに加須市の三県境は歩いて行ける「平地の三県境」ということでちょっとした観光地になっている。
昼食を取りながらのんびり休憩
三国山は南西側に展望が開けている
遠くに八ヶ岳、南に視線をずらすと金峰山か?その先の右の奥には薄っすらと甲斐駒ヶ岳の山頂が見える
十文字山、甲武信ヶ岳に伸びる県境の三国尾根は木々に阻まれ見えないが、この後、少し進むと正面に見えてくる
下山は長い林道歩き、旧中津川林道を下る
12時、たっぷりと展望を楽しんだ後は下山開始
15分ほどで三国峠に到着。前回、歩いた時は途中に祠があったのだが、気付かずにスルーしてしまったか?
三国峠は、現在は通行止めになっているものの唯一長野と接する道路
長野側からは川上村道192号梓山線(旧梓山林道)で自動車で上がってくることができるが利用者は少なそう
峠から長野側の展望は良好。
三国峠からは、埼玉側に林道を下って下山
十文字峠経由の周回にしても、大滝山経由に周回にしても、日帰りに歩き通す自信はないので林道経由とした
1泊が可能なら三国尾根で十文字峠を経由して四里観音避難小屋で1泊、2日目で大山経由して、大山沢林道経由下山の周回ルートにしたかった
時間があれば十文字峠経由で大山から大山沢林道を経て周回したかったが、時間と体力の兼ね合いで林道で下ることにする
三国峠からすぐのとことろにゲート、ゲートの隙間をくぐって、ここから長い林道歩きが続く
しばらく三国尾根と並走するように道が通っているので、見上げると尾根上に弁慶岩や十文字山を見ることができる
バイク乗りにとっては林道ゴールデンルートと言われ、ダートの人気ルートらしい。YouTubeとかでも動画がたくさんアップされているが、通行止めとなっている現在、人影は皆無(猿の群れとは2度遭遇したが)
長い林道歩き、途中で少し飽きてきたところで、「西沢の大カツラ」の標識、時間に余裕があったので寄り道してみることに
林道から金蔵沢に少し入ったところに滝、さらに沢沿いに進むともう一つ立派な滝
15分ほど金蔵沢を進むが、大カツラがどの辺にあるかもわからなかったので、適当なところで沢の景色を見ながら休憩、折り返すことにした
帰ってから調べたら大カツラは、休憩したところから200mほどだったので、少し勿体ないことをした
信濃沢、松尾尾根の取付きまで戻り、その後は朝歩いてきた道を逆方向に進む
16時、鎌倉沢橋の駐車スペースに到着
ルートマップ
ヤマレコの山行記
・晩秋の奥秩父2/松尾尾根から三国山
GPXファイルのダウンロードはこちら
・松尾尾根から三国山20201113
※ZIPファイルを解凍して下さい。GPXログは未加工のデータですので、ルートミスもそのままです。あくまでも参考レベルでご覧下さい。
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