記録:2020年11月19日
距離:9.85km
累積標高:938m
時間:8時間40分(内休憩2時間)
奥秩父の藪岩ルート狩倉尾根、日窒鉱山の集合住宅跡から狩倉尾根を目指して急登の登り、尾根に合流した後は狩倉岳、狩倉槍ヶ岳の山頂を踏み、横八丁の岩稜帯の痩せ尾根を通りP1683を越えて梵天に尾根に合流
梵天尾根からは一般ルートを歩き、のんびりと両神山へ、下りはクサリ場天国の八丁尾根で八丁峠を経て上落合橋の登山口まで
狩倉尾根は全区間バリルートでルート不明瞭だが、落葉後で視界良く、藪漕ぎもだいぶマイルド、岩場の通過も殆ど正面突破
但し横八丁だけは一度南側に下ってからルンゼを這いがる。ここだけは初見だとコース取りに苦労するかもしれない
今回のコースを歩くにあたっては、事前の情報収集と、装備の携帯、十分な準備を行ってから山に入っている
登山者少なく、不明瞭な踏み跡、浮石に脆い岩場、藪に崖、初心者が安易に踏み込んでいい山域ではない
日窒集合住宅跡から狩倉尾根を目指し、急登を登る
先週の松尾尾根に続き、今週も奥秩父の藪岩ルートの狩倉尾根
日の出前に自宅を出発、予定より少し遅れて出発予定地に到着
金山志賀坂林道の赤岩橋を渡たり日窒鉱山の集合住宅跡の前を通りS字の坂を上がる。少し先の道脇に4、5台程度の車が停められるスペースがあるので、そこに駐車
先月、赤岩尾根を歩いた時もここに駐車している。
出発の準備をして、当初の予定より30分遅れの7時30分スタート
車で来た道を戻り赤岩橋を渡る。斜面を少し上がったところに廃墟となった集合住宅跡が見えるので、橋を渡った後、左に進んでから集合住宅跡に向かって登っていく
3棟ある住宅跡を全て林道側から抜け、3棟目の裏手から登り始める
ちなみにここから登り始めると、アンテナピークではなく、アンテナピークと狩倉岳の鞍部に合流する。実はこの時点で予定していたコースを間違えている。アンテナピークに続く尾根を登るには橋を渡った後、少し進んでから尾根に取付くのが正解だったらしい
左手にケーブルの中継用の鉄塔跡が見える斜面を登っていく。ところどころ踏み跡が見えているが、落ち葉に隠れて不明瞭。取り敢えず登り易そうなところを適当に這い上がる
すぐに右手に最初のピーク岩場が見えてくるので左手(北側)から回り込む様に登っていく。ここは左手が切り落ちているので注意
ピークから正面に狩倉岳、振り返ると赤岩尾根の全容がキレイに見える
最初のピークからの3メートル程度下り、脆い足場、浮石、生えてる木も抜けたり、折れたりで当てにならないので要注意
ここからはひたすら尾根を目指して登っていく。踏み跡薄いが、落葉後で視界良く進行方向が見えているので、とにかく尾根を目指して登り続ける
途中の岩場の通過、左側を巻いたて登って行ったが、積もった落ち葉でズルズルの蟻地獄状態。岩を登った方が良かったかもしれない
初っ端からの登り続き、11月中旬にもかかわらす、天気予報では10月上旬の陽気。暑さに汗が流れる
尾根に近づくにつれ岩が増えてくる。尾根との合流地点直下で岩場の通過、正面突破するが、ここの岩場も脆く、草木の根付きも弱いので慎重に通過する
狩倉岳から狩倉槍ヶ岳へ、藪岩の狩倉尾根を歩く
岩場を越えると狩倉尾根に合流、ここからまだ登りが続くが、だいぶ歩きやすくなる
少し進んだ先の岩場は普通に正面から岩場を越えて、さらに上っていくと馬酔木の藪漕ぎ、さらに進むと狩倉岳が正面に見えてくる
まだ少し紅葉が残ったキレイな斜面を登りと狩倉岳の山頂
9時40分、狩倉岳1625mに到着
狩倉岳は馬酔木の茂みに隠れて標石があるだけ、特に山頂標識も見当たらず、木々に囲まれていて展望もなし
ここは休憩を取らずに先に進む
軽く下って登り返すと隣の小ピーク、その先は大きく下る。途中、正面に狩倉槍ヶ岳を見ることができる
下りきった先は比較的平和な区間が続く。岩場もあるが通過は難しくない。ルートは荒れているが尾根通しなので分かりやすい。
狩倉槍ヶ岳の基部に到着、正面の大岩を普通に正面から登り、一段目の岩場にあがると展望が開ける
さらに岩場を登り2段目、登ってきた方向を振り返ると狩倉岳、左手には赤岩尾根、右手には南天山、白泰山まではキレイに見えるが、その先の雲取山のあたりは山頂に雲に掛かってしまっている
奥秩父の展望が広がりなかなかの絶景!
岩場を登り切った先を少し進むと狩倉槍ヶ岳の山頂に到着
11時15分、狩倉槍ヶ岳1640mに到着
狩倉槍ヶ岳から進行方向、木々に隠れて全貌は見えないが1683mピーク
何気ない下りだが落ち葉で滑る。南側は切り落ちた崖になっているので、滑って飛び出してしまうなんてことがないように気を付けて下っていく。
下っていった先の鞍部に大きな倒木、地面ごと剥がれて岩盤が露出している
登り返して小ピーク、さらに進んで大岩、ここは正面から通過、難度は高くないが緩い足元、登山者が少ないせいか浮石も多く、生えてる木はすっぽ抜けたり折れたり
岩稜帯の痩せ尾根にでると、そこが横八丁
展望は良いが切り落ちた崖になっているので通過に注意
横八丁を進むと、屹立した岩にぶつかる
一度、左(南)側に下り、その後、右の岩に沿ってルンゼを這いあがる。急斜面の登りだが、手掛かりはしっかりあるので、それほど難しくない
ここは事前の情報収集が役立ち、初見でもスムーズに通過できた
ルンゼから上がり見下ろすと、登りは問題なかったが下りはロープがないと厳しそう
登り切ったところからの展望も良好
その先も岩場が続く。少しハイになってきたのか、岩場の登りが楽しくなってきたが狩倉尾根も終盤
岩場を登りきると1683ピーク
11時45分、1683ピークに到着
楽しいプチアドベンチャーもここで終了、少し名残惜しいが両神山に向けて先に進む
梵天尾根から両神山、下りは八丁尾根から
一度下ってから少し進めば梵天尾根との合流、後は一般ルートをのんびりと歩く
梵天尾根を10分ほど、ロープを跨いで日向大谷からのルート合流。そこから両神山の山頂はすぐ
12時15分、両神山1723mに到着
平日ということもあってか、山頂の登山者は少ない
少し遅めの昼食休憩をのんびりと、天気も良く暑いくらいの陽気、少し霞んでいるものの展望良好
両神山から見える狩倉岳はあまり険しいルートには見えない
赤岩尾根はいかにも険峻な稜線
次に歩きたいルート
辺見岳を経て四阿屋山に繋がる尾根
梵天尾根から秩父槍ヶ岳に繋がる尾根
両神山で景色を楽しみながらたっぷりと休憩をとって下山開始
東岳まではのんびり歩いて20分ほど
その先は、クサリ場のアップダウンが西岳、行蔵峠の先まで続く
午前中に歩いたルートと比べると、しっかりとした岩場、手掛かりも多いが気を抜かず、何となく復習気分でクサリを使わず丁寧に登り降り
八丁峠で少しだけ休憩を取って、上落合橋の登山口まで樹林帯の下り
上落合橋からは、車を停めた日窒鉱山の集合住宅跡まで舗装路歩き
16時10分、スタートが30分遅れたものの、ほぼ当初の計画どおりのコースタイムでゴール
先週の松尾尾根でも思ったが、晩秋の藪岩歩きは快適?
藪漕ぎもマイルドになっているし、落葉後の山中は見通しも良くルートを見つけやすい
特に今回は下りに一般ルートを使ったので、ズルズル落ち葉の激下りもなし
奥秩父にも雪が積もり始めるまでの間は、しばらく藪岩歩きに勤しもう
ルートマップ
ヤマレコの山行記
・晩秋の奥秩父3/狩倉尾根から両神山
GPXファイルのダウンロードはこちら
・狩倉尾根から両神山20201113
※ZIPファイルを解凍して下さい。GPXログは未加工のデータですので、ルートミスもそのままです。あくまでも参考レベルでご覧下さい。
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