甲武信ヶ岳周回 甲武信ヶ岳・三宝山・十文字峠を歩く

埼玉県境

記録:2018年5月20日
距離:約5.5km(16.5㎞)
時間:約2時間(6時間)
※()内は、山行全体の数字


毛木平を起点とした周回コース、埼玉県境としては最短だが、三宝山から十文字峠の間を繋ぐ
登りは、千曲川水源ルートから甲武信ヶ岳、三宝山を経て、埼玉県境を歩き十文字峠から下山のコース
よく整備されていて歩きやすい、甲武信ヶ岳という百名山と、三宝石、武信白岩山、大山、十文字峠のカモシカ展望台と好展望のスポットが随所にある贅沢なコース
一番の厄介なのがアクセス、毛木平が埼玉からだと遠いこと。中部横断道路が佐久八千穂まで伸びたので、以前よりはアクセスしやすくなったものの長野側から回り込むので時間と交通費がかかる
埼玉と長野は県境が接しているものの、中津川林道があるが過去の崩落により長らく通行止めのため、自動車で直接行ける道がない

毛木平から甲武信ヶ岳、千曲川源流遊歩道

前日の夜半に毛木平について車中泊、翌朝は6時、毛木平の駐車場をスタート
まずは林道を進む
しばらく進むと三峯山大権現、立て札には「右ハ山道、左ハ江戸道」と掘られれている。栃本から十文字峠を抜けて信州に通じる古道だったのだろう
千曲川源流までは基本沢沿いのルートを進む。高低差もなく歩きやすい、時々山側からの小さな流れを超え、だいぶ沢が細くなっていく
スタートから2時間30分ほどで千曲川源流点に到着。ここから湧き出た水が千曲川の流れになっていく

毛木平の駐車場、前日夜半に到着し、車中泊
三峯山大権現、立て札には「右ハ山道、左ハ江戸道」とある
ナメ滝
千曲川源流点
ここから湧き出た水が千曲川の流れとなる

源流点を過ぎると甲武信ヶ岳の山頂までは1時間程度の登り、昨晩は冷え込みで登山道には霜柱が立っている
奥秩父縦走路と合流すれば、甲武信ヶ岳の山頂まではもう一息、山頂直下のガレ場を越えると甲武信ヶ岳に到着
何度か山頂を踏んでいる甲武信ヶ岳だが、晴れの日は初めて、山頂からは富士山、八ヶ岳、奥秩父の山々の景色が広がる

源流点から先は1時間ほどの登り
甲武信ヶ岳の山頂
晴れ間の甲武信ヶ岳は始めて、雲の上には富士山
埼玉県最高峰の三宝山

甲武信ヶ岳から十文字峠、県境区間を歩く

好天の週末、山頂はたくさんの登山者で賑わっている
景色を楽しみながらの休憩の後は三宝山へ、この区間は歩いたことがあるが、苔むした気持ちいいルート。まだ登山道にはところどころ残雪が残っていた
鞍部から上り返した、少し開けた場所が三宝山の山頂。山頂標識と三角点は左手奥、ここが埼玉県の最高所

苔むした、いい感じの登山道
登り返して開けたところに出ると三宝山の山頂
山頂標識と三角点は長野側に少し入ったところ、2483mは埼玉最高所

三宝山の山頂は木々に囲まれ展望がないので、少し戻って三宝石へ、三宝石へは目印らしきものも無く、三宝山の山頂手前50mほどのところから長野側への薄い踏み跡を辿る
三宝石からは甲武信ヶ岳越しに富士山、好展望にも関わらず人影皆無、のんびりと景色を楽しむには絶好のスポット

三宝石、甲武信ヶ岳の山頂とは違い人影皆無
甲武信ヶ岳の向こうに富士山

三宝石でのんびりと景色を楽しんだ後は十文字峠へ、この区間を歩くのは初めて
三宝山からなだらかに下り、少し登り返したところの巨岩が尻岩、登り返した先が信武白岩岳。山頂標識は登山道から外れシャクナゲに囲まれたところにポツンと立っている
すぐ先に見える岩峰が北峰、展望が良さそうなピーク、道標もあるが、ロープが張られ、岩に大きく「×」印、登るのはダメそうである

武信白岩岳の手前の岩場からの展望
山頂標識はルートから外れ、シャクナゲに囲まれた中にひっそりと
すぐ先の岩峰は北峰、展望良さそうだが登れない

しばらく高低差の少ないルートを進む。進行方向に大山、本日最後の登り
大山からは展望よく、奥秩父の山並みの山座同定が楽しい
埼玉県境の稜線や、武甲山、雁坂峠からの尾根と、その向こうに和名倉山か、登った山、歩いた道を目で追っていくのは何だか楽しい

進行方向のピークが大山
大山、ここが一番展望が良かった
大山から奥秩父の展望

大山からはクサリある急斜面の下り、後は十文字峠までまったりと下っていく
十文字峠に到着し、甲武信ヶ岳から十文字峠までの県境がここで連結
2週間前に泊まったばかりの十文字小屋の前のベンチで最後の休憩、まだ時間に余裕があったにもかかわらずカモシカ展望台に立ち寄るのを忘れて勿体ないことをした

十文字峠
2週間前に泊まったばかりの十文字小屋

十文字峠を過ぎると後は毛木平まで下るのみ、
途中にある五里観音、栃本峠の少し先に一里観音があるので、そこから繋がる古道であることがよくわかる
1時間と少し、のんびり下ると毛木平の駐車場に到着

五里観音、栃本の一里観音から繋がる古道

天気は雲が多いものの、気温、湿度とも心地よく、稜線部の風は冷たく肌寒く感じることがあるも、絶好の登山日和
適度な距離、適度なコースタイムで、途中、時間を気にせずたっぷりと休憩を取りながらのハイキング
気温が上がらなかったお陰か、初夏のこの時期としては展望よく、奥秩父の山並みはもちろん、富士山、八ヶ岳から南アルプス、上州の山々、遠くに谷川連峰まで見渡せ、山座同定を楽しめた
のんびり休憩するなら、人のいない三宝岩
景色を楽しむなら大山
十文字峠のシャクナゲもキレイだった
天候に恵まれなかったせいもあるが、百名山の中ではイマひとつパッとした印象のなかった甲武信ヶ岳だが、今回歩いてみて要所々々に見所があり、見方がだいぶ変わった

さて、埼玉県境もここまでは楽しい縦走路、この先のハードモードに一変する上武県境ルートへ続く

ルートマップ

ヤマレコの山行記録
埼玉県境ルート 甲武信ヶ岳~十文字峠(2018年5月20日)

GPXファイルのダウンロードはこちら
甲武信ヶ岳20130713
※ZIPファイルを解凍して下さい。GPXログは未加工のデータですので、ルートミスもそのままです。あくまでも参考レベルでご覧下さい。

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